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【飲むと太る?】ピルの効果と当てはまる時の解決策

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ピルを飲むと太る…。そんなことを一度は聞いたことはありませんか?
結論から言いますと、「イエス」でもあり、「ノー」でもあります。
ピルは生理周期を整える、PMS・生理痛を和らげる、などの目的で使われることが一般的です。しかし、ピルの様々な副作用によって「体重が上がったり、減りにくくなったりする」ケースもあることも事実です。
これらの現象は、女性それぞれの個人差があるので、全員がそうとは限りません。
今回は、「今ピルを飲んでいる・これからピルを飲もうと思っている」という方に向けた内容となっており、
・なぜピルを飲むと太ると言われているのか
・ピルを飲んでいく際の注意点
といった疑問を解決することが出来ます。

もくじ

1.ピルに入っているホルモンを理解しよう

ピルは女性ホルモンである卵胞ホルモンと黄体ホルモンの2種類が入っており、それらを毎日飲むことによって女性のホルモンバランスを維持する薬です。
その卵胞ホルモンと黄体ホルモンについて解説していきます。

①卵胞ホルモン

卵胞ホルモンは女性の健康や月経周期を保つ大切なホルモンです。
月経周期を通して常に分泌されており、美肌効果・内臓脂肪燃焼・骨密度の強化・血中コレステロールの調整などを行ってくれています。
月経においては、子宮内膜を形成してくれるホルモンです。
主に卵巣内の卵子を包む卵胞から分泌されます。
この卵子・卵胞の働きが正常でないと卵胞ホルモンは分泌されず、女性の健康や月経周期の乱れの原因になります。

②黄体ホルモン

黄体ホルモンは月経周期の後半に分泌されるホルモンです。本来であれば、卵巣内の卵胞が月経周期の後半に黄体化し、そこから分泌されます。
卵胞ホルモンによって作られた子宮内膜を維持するために、月経周期の後半に徐々に分泌されて、月経前1週間ほどでピークを迎えます。
この時期に子宮内膜を維持し、妊娠の準備をしてくれてるのが黄体ホルモンになります。しかし、この黄体ホルモンはPMSの原因になるとも言われ、めまい・頭痛・腰痛・眠気・食欲増加・むくみなどの症状が出やすいとも言われています。
月経周期の後半にこのような症状を大半の女性は感じていると言われています。

 

2.ピルが太ると言われる理由

①ピルに含まれる黄体ホルモンが原因

ピルは卵胞ホルモンと黄体ホルモンを補充する薬です。
ピルの卵胞ホルモンは、女性から分泌されるエストロゲンと同等のものですが、黄体ホルモンについてはプロゲステロンではなく、プロゲストーゲンといい、女性から分泌されるホルモンとは若干異なる成分です。
このプロゲストーゲンを投与することによって、普段の黄体期よりもよりむくみをが強くなったり、食欲が増加してしまう人もいます。
必要以上にむくむことで水分が増えて体重が増えたり、必要以上に食欲が多くなってしまい、食べ過ぎることによって太るといった原因が考えられます。
しかし、ピルの作用は個人差があり、そのような症状を感じる人もいれば、全く感じない人もいます。
このことから、ピルを飲むと一概に太るということを断言できませんが、少なからずこういった症状が出てしまい、結果的に太ってしまっている人が多くいることも事実です。

②ピルを飲まなくてもいいように、できることは努力してみる

生理周期の安定、PMSの軽減、生理痛の軽減などのために飲まれている人もいると思います。
先天的な症状であれば仕方ないですが、自分の生活習慣や食生活によってピルを飲まなければいけない原因ができているかもしれません。ピルがなくても、そういった悩みが解消できるように努力してみることも必要です。
もちろんピルを飲むことが悪ではありませんが、むくんだり食欲増加に繋がってしまうこともあるので、少し努力してるできることはしてみるといいでしょう。

3.症状を抑える対策

①生理周期の安定

元々体質的に生理不順を持っている方は対象外になりますが。自分の生活習慣が原因で生理周期が乱れている可能性もあります。
ダイエットのしすぎ、太り過ぎ、食生活の偏り、睡眠不足、過度なストレスなどが原因になっている場合もあります。
無理なダイエットはせず(太り過ぎもNG)、魚中心の食事を心がけて3食バランスよく食べる、睡眠をしっかりとれるように時間の使い方を工夫するなど、出来る対策はしてみるといいでしょう。

②PMSの軽減

PMS(月経前症候群)は個人差がとても強い症状で、自分の努力だけで改善することは難しいですが、一つだけ対策をあげます。
セロトニンという物質を体内に分泌させることによって、PMSの軽減が出来ると言われています。体内にセロトニンをたくさん分泌させることによって、食欲の増加や頭痛、体のだるさなどが無くなっていく可能性があります。
セロトニンはビタミンD、トリプトファン、糖という三つの栄養から生成されるので、この三つの栄養を偏りなく取れるといいでしょう。
また、日光を浴びながら適度な運動することも有効とされているので、朝のウォーキングなども取り入れるといいでしょう。

③生理痛の軽減

生理痛の強さも個人差があり、子宮口の狭いときつくなると言われているので、その点は仕方ないです。
しかし、他にも自分でできる対策はあります。
生理痛は経血を排出する際に、子宮の収縮が強ければ強いほど痛くなると言われています。
その収縮を強めるのがプロスタグランジンという物質です。プロスタグランジンは肉や乳製品や卵などの動物性の油、ジャンクフードの油のに多いので、そういった食事を生理前は取るのを控えましょう。
逆に魚の油にはプロスタグランジンを和らげる成分が含まれているので、生理前には積極的に魚料理を取ると良いでしょう。
また、生理痛は体重が多すぎると強くなるので、現在太りすぎている人は、適度に体重を落としていくことも効果的です。

4.まとめ

ピルを飲むことで直接体脂肪が増加するわけではありませんが、副作用によってむくんだり、食欲が増加してしまうことが原因とされています。
個人差があることなので、全員に当てはまりませんが、当てはまると感じる人は、上記のような対策を行ってピルを飲まなくても生活できるように少しずつ努力をしてみましょう。

 

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